🔍 前鋸筋とは?
前鋸筋(ぜんきょきん)は、肋骨の外側から肩甲骨に伸びる筋肉で、肩甲骨の安定化やパンチ動作などに深く関わる。
この筋肉を鍛えることで、以下のような効果が得られる:
- 肩甲骨の安定性向上
- パンチ力・プッシュ系のパフォーマンス向上
- 「翼のような浮き出た筋肉」で見た目が鋭くなる
🧠 鍛えるポイント
前鋸筋は「肩甲骨の外転」に強く関わる。つまり、
肩甲骨を前に押し出す or 安定させる動作を行うことで鍛えられる。
💪 おすすめメニュー4選(前鋸筋特化)
種目 | 狙い | 難易度 |
---|---|---|
① Forearm Plank with Protraction | アイソメトリック収縮 | ★☆☆ |
② Scapula Pushups | ダイレクトな動的刺激 | ★★☆ |
③ Wall Slides | 安定性+可動性向上 | ★☆☆ |
④ Pseudo Planche Pushups | 高強度・連動性向上 | ★★★ |
✅ ① Forearm Plank with Protraction(プロトラクション・プランク)
フォーム解説:
- 前腕を地面に、プランク姿勢をとる
- 肩甲骨を前に押し出して「背中を盛り上げる」
- ゆっくり戻して繰り返す
ポイント:
- 肘は曲げずに固定
- 腰が落ちたり反ったりしないよう注意
- 常に前鋸筋を意識しながら行う
✅ ② Scapula Pushups(スキャプラ・プッシュアップ)
フォーム解説:
- 通常の腕立て伏せ姿勢
- 肘は伸ばしたまま、肩甲骨を内転(寄せる)
- 次に外転(突き出す)し、繰り返す
ポイント:
- 動かすのは「肩甲骨だけ」
- 肘は完全固定
- 可動域を大きく、反動を使わない
✅ ③ Wall Slides(ウォールスライド)
フォーム解説:
- 壁に背中・お尻・頭を密着させて立つ
- 肘を90度に曲げ、腕を壁に沿わせて上げていく
- 限界まで上げたらゆっくり戻す
ポイント:
- 腰が反らないように腹圧をかける
- 腕が壁から浮かないよう意識
- 肩甲骨の「上方回旋+外転」を感じる
✅ ④ Pseudo Planche Pushups(シュード・プランシェ・プッシュアップ)
フォーム解説:
- 通常の腕立て伏せより手の位置をお腹側に置く
- 前傾姿勢をとり、肩に負荷をかける
- 肘を曲げて身体を下げ、前鋸筋で押し切る
ポイント:
- 肩甲骨を「開く意識」で押す
- 上半身が前に倒れるほど負荷アップ
- 強度が高いため、フォーム優先
🔁 トレーニング例(週2〜3回)
種目 | 回数・時間 | セット |
---|---|---|
Forearm Plank with Protraction | 40秒 | 2set |
Scapula Pushups | 10〜15回 | 3set |
Wall Slides | 10〜12回 | 2set |
Pseudo Planche Pushups | 8〜10回 | 2〜3set |
🔥 まとめ:前鋸筋を狙って鍛えよ
前鋸筋は地味だが、上半身の安定性・見た目に大きく関わる重要筋。
「肩甲骨の外転動作」を意識しながら、正確なフォームと丁寧な反復を徹底すること。